2019/10/16

(KO)コカ・コーラ 配当3.0%


PER20倍台で、配当利回り3%前後の米国株を探していて、
(KO)コカ・コーラを見てみました。

予想PER 25倍
予想配当利回り 3.0%
時価総額 約24兆円

■2018年まで売上減少


2018年まで売上が減少していました。




その理由で語られるのが、「再フランチャイズ化」です。

「再フランチャイズ化」に関していろいろ読んでみると、
以下の図のように理解しました。




まず、米国コカ・コーラ社でコカ・コーラの原液を作ります。
次に、原液を加工し、容器に詰めて小売店へ販売します。

「再フランチャイズ化」前はここまでを米国コカ・コーラ社で行っていました。

ところが、「再フランチャイズ化」後は原液を作るところまで行います。
ボトラーは外部の会社として切り離します。


それによって、この例の売上は¥50→¥10へ減ります。
ただ、利益率は10%→30%へ上昇します。
※金額はいい加減です

その内容のビジネスモデル変更からは、
売上が減るのは当然という感じがするので、
その影響を除いたオーガニックな売上成長率をみてみました。



(PEP)ペプシコと比較してみたのですが、
直近はペプシコに引けを取らない成長率を達成している
素晴らしい会社だと思います。

■利益率改善


ボトラーをやめて、2つ効果がありました。

・Costa社の買収



バランスシートの推移を見ると、
2017年まででフランチャイズ権(Bottlers' Franchise Rights With Indefinite Lives)が
消滅し、設備(Property, Plant and Equipment)の減少が止まっています。

代わりに2019年1QにCosta社の買収で
商標権(Trademarks With Indefinite Lives)が増加しました。



・営業利益率向上



再フランチャイズ化が完了した2017年以降、
営業利益率が急速に改善しました。




■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年2016年2017年2018年2019年
2Q時点見通
Net Operating Revenue
売上
44294
(-)
41863
(-5%)
35410
(-15%)
31856
(-10%)
+12%
※organic
+5%
Net income attributable to
shareowners of the Coca-Cola Company
当期純利益
7351
(-)
6550
(-10%)
1283
(-80%)
6434
(+401%)

-
Net cash provided by
operating activities
営業CF
10528 8792 6930 7320 8500~
Net cash provided by
investing activities
投資CF
-6186 -1004 -2254 6348 -
Net cash provided by
financing activities
財務CF
-5113 -6545 -7409 -10552 -
Purchase of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-2553 -2262 -1675 -1347 -2400
Acquisitions of businesses,
equity method investments and
nonmarketable securities
子会社買収(投資CF)
-2491 -838 -3809 -1040 -
Purchases of stock for treasury
自社株買(財務CF)
-3564 -3681 -3682 -1912 -
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-5741 -6043 -6320 -6644 -


ボトラーをやめて設備投資にかかるお金が減っていそうですし、
当社が掲げる長期的な目標の4項目に迫っているのではないでしょうか?

・売上成長率:4~6%
・営業利益成長率:6~8%
・EPS成長率:7~9%
・フリーキャッシュフロー:90%~95%
※フリーキャッシュフローは、営業CFと、設備投資の割合



今から投資するなら、コカ・コーラでもペプシコでも
似たような投資成績が出そうな気がします。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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