PER20倍台で、配当利回り3%前後の米国株を探していて、
(KO)コカ・コーラを見てみました。
予想PER 25倍
予想配当利回り 3.0%
時価総額 約24兆円
■2018年まで売上減少
2018年まで売上が減少していました。
その理由で語られるのが、「再フランチャイズ化」です。
「再フランチャイズ化」に関していろいろ読んでみると、
以下の図のように理解しました。
まず、米国コカ・コーラ社でコカ・コーラの原液を作ります。
次に、原液を加工し、容器に詰めて小売店へ販売します。
「再フランチャイズ化」前はここまでを米国コカ・コーラ社で行っていました。
ところが、「再フランチャイズ化」後は原液を作るところまで行います。
ボトラーは外部の会社として切り離します。
それによって、この例の売上は¥50→¥10へ減ります。
ただ、利益率は10%→30%へ上昇します。
※金額はいい加減です
その内容のビジネスモデル変更からは、
売上が減るのは当然という感じがするので、
その影響を除いたオーガニックな売上成長率をみてみました。
(PEP)ペプシコと比較してみたのですが、
直近はペプシコに引けを取らない成長率を達成している
素晴らしい会社だと思います。
■利益率改善
ボトラーをやめて、2つ効果がありました。
・Costa社の買収
バランスシートの推移を見ると、
2017年まででフランチャイズ権(Bottlers' Franchise Rights With Indefinite Lives)が
消滅し、設備(Property, Plant and Equipment)の減少が止まっています。
代わりに2019年1QにCosta社の買収で
商標権(Trademarks With Indefinite Lives)が増加しました。
・営業利益率向上
再フランチャイズ化が完了した2017年以降、
営業利益率が急速に改善しました。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 2Q時点見通 | |
Net Operating Revenue 売上 |
44294 (-) |
41863 (-5%) |
35410 (-15%) |
31856 (-10%) |
+12% ※organic +5% |
Net income attributable to shareowners of the Coca-Cola Company 当期純利益 |
7351 (-) |
6550 (-10%) |
1283 (-80%) |
6434 (+401%) |
- |
Net cash provided by
operating activities 営業CF |
10528 | 8792 | 6930 | 7320 | 8500~ |
Net cash provided by investing activities 投資CF |
-6186 | -1004 | -2254 | 6348 | - |
Net cash provided by financing activities 財務CF |
-5113 | -6545 | -7409 | -10552 | - |
Purchase of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-2553 | -2262 | -1675 | -1347 | -2400 |
Acquisitions of businesses, equity method investments and nonmarketable securities 子会社買収(投資CF) |
-2491 | -838 | -3809 | -1040 | - |
Purchases of stock for treasury 自社株買(財務CF) |
-3564 | -3681 | -3682 | -1912 | - |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-5741 | -6043 | -6320 | -6644 | - |
ボトラーをやめて設備投資にかかるお金が減っていそうですし、
当社が掲げる長期的な目標の4項目に迫っているのではないでしょうか?
・売上成長率:4~6%
・営業利益成長率:6~8%
・EPS成長率:7~9%
・フリーキャッシュフロー:90%~95%
※フリーキャッシュフローは、営業CFと、設備投資の割合
今から投資するなら、コカ・コーラでもペプシコでも
似たような投資成績が出そうな気がします。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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