2019/06/06

米国債10年の金利低下から、今後の投資方向性を考えてみる


米国債10年の金利が直近1か月でかなり低下しています。



そこで、今後の投資の方向性について考えてみました。


■金利が下がると米国株は騰がる?


金融銘柄は、金利が上がる(下図の青い線)と
金利収入が増加して利益が増える(下図の水色線)ことが期待できます。

公益銘柄は、金利が下がる(下図の青い線)と
配当利回りの魅力が増して株が買われる(下図の紫線)ことが期待できます。


だいたいこんな感じの値動きですね。





この金融、公益セクターと金利の関係を検証してみます。

検証は、VFH(バンガード米国金融ETF)、VPU(バンガード米国公益ETF)を使います。


週次の株価に対して、前年同週の株価からの変化率で相関係数を求めました。





過去1年間の金融ETF株価データを使った場合の相関係数は約0.6。
過去10年間の金融ETF株価データを使った場合の相関係数は約0.56となりました。

どの期間の株価をとっても、
金利と金融銘柄の相関係数はやや強めの0.6ということがわかりました。


一方で、公益の場合、過去1年の相関係数は約-0.94。
過去10年の相関係数は約-0.13となりました。



現在の局面は、金利が下がっていますが、
金融銘柄ETFの株価は、去年とほぼ同水準、
公益銘柄ETFの株価は、去年より10%強高いことから
金融銘柄は株価下落しやすく、公益銘柄は株価が高くなりやすいもしくは横ばいと考えられます。


■金利が下がると日本株、中国株は騰がる?


同じように、日本株(日経平均)と、中国株(ハンセン指数)で相関係数を計算しました。





結果は、日経平均は米国債金利とやや強めの相関があり、
ハンセン指数はあまり関係なさそうということがわかりました。


去年のこの時期の日経平均株価は22000円をやや上回るところでしたので、
それを越えるような値上がりは難しいのでは?と考えられます。






■いつまで金利低下が続くか?


前年比の金利、株価変化率を週次でグラフにしました。





過去の傾向から考えますと、
金利が前年比で下がりはじめてから、上がるまで少なくとも9か月かかっています。
今回はまだ5か月経過したところなので、まだ道半ばというところです。


また、青い線の山が下向きになり始めてから、
0%近辺に戻っていく過程とも言えない形になってますので、
まだ数か月かかるかもしれないです。


金融銘柄への投資タイミングは、
この青い山が0%に戻り始めてからでも間に合うんじゃないかと思います。

そのときに、公益銘柄を売却して資金を作る感じですかね。


投資先は、連続増配銘柄を軸に考えます。


■日経平均株価も


日経平均株価と、米国債10年金利のチャートも掲載しておきます。





日経平均株価も米国金融銘柄と値動きが似ていて、
金利が上がり始めたら買う、金利が下がり始めたら売る
というスタンスで良さそうな気がします。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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