おおよそ以下のような日程で発表がありました。
香港政府統計・見通し
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香港政府統計・実績
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個別企業業績・実績
の順に見ていきます。
■香港政府統計・見通し
ここの香港政府の統計データを参照しています。
7月前半発表時点の3Qの見通しは以下のとおりでした。
ビジネス環境の見通しが「"今後良くなる"と回答した数」-「"今後悪くなる"と回答した数」
を集計した表です。
見通しが悪いのは、小売、ホテル&外食、不動産でした。
この中で、小売の月次政府統計データ(実績)が公表されるので、
その数値を次項で見ていきます。
■香港政府統計・実績
7月の小売売上高実績(抜粋)です。
7月の全商品売上高は前年同期比-11.4%減でした。
特に2桁減の減少幅の大きい商品は、
「衣類」、「耐久消費財(車、家具、電化製品等)」、
「デパート」、「宝飾品」でした。
ちなみに、小売数量は前年同期比-13.0%減でした。
見通しと実績の関連性です。
見通しと実績はかなり近い結果になるんですね。
7月の結果ですが、2016年ごろの落ち込みに近い数字になっています。
2016年で最も悪かったのが2月の-20.6%減(2015年が良かったのもあります)
2番目に悪かったのが、8月の-10.5%減です。
■個別企業業績・実績
6月末決算を終えた香港小売企業の決算を2社見てみました。
(3月決算が多くて、条件に当てはまる企業が意外と少ないでした。)
・(01212)利福国際:デパート
・(00116)周生生:宝飾品
<(01212)利福国際>
(01212)利福国際は香港や上海等でデパートを経営していましたが、上海等は(02136)利福中国がスピンオフしました。
グラフは、香港のみの直近5年間の業績です。
2019年6月決算までは、前年比ほぼ横ばいで、
香港デモの影響はあまり無さそうです。
決算コメントでもそういったコメントは見当たりませんでした。
2016年は売上や粗利がやや下がっています。
そこから推測すると、2019年下期は業績が下がりそうです。
<(00116)周生生>
(00116)周生生は中国本土や、香港・マカオで宝飾品を販売していますが、地域別の業績を公表しています。
グラフは、香港・マカオのみの直近5年間の業績です。
こちらの会社も2019年6月決算までは、前年比横ばいで
香港デモの影響はあまり無さそうです。
決算コメントでもそういったコメントは見当たりませんでした。
2016年は売上や粗利が顕著に下がっています。
そこから推測すると、2019年下期は業績が下がりそうです。
小売り企業全般でおそらく、次の決算で悪い数字が出る可能性が高いと思いますが、
それを見込んでか、株価はかなり下がっています。
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