中国 都市ガス銘柄の2019年中間決算まとめました。
対象の銘柄は5銘柄です。
※(00384)チャイナガスの決算は3・9月なので、
子会社の(03633)中裕ガスのほうを見てみました。
・(00003)香港チャイナガス
・(01083)タウンガス
・(01193)華潤ガス
・(02688)新奥能源
・(03633)中裕ガス
■決算一覧
00003 香港チャイナ ガス | 01083 タウンガス | 01193 華潤ガス | 02688 新奥能源 | 03633 中裕ガス | |
売上 | 20,351 (+8.6%) | 6,512 (+16.6%) | 28,173 (+18.1%) | 35,344 (+33.2%) | 4,321 (+16.8%) |
粗利 | 7,029 (+4.3%) | 5,598 (+20.1%) | 1,139 (-3.7%) | ||
営業利益 | 4,276 (-6.4%) | 887 (+11.6%) | |||
当期純利益 | 3,889 (-18.8%) | 755 (+13.9%) | 2,928 (+10.6%) | 3,362 (+88.7%) | 507 (+21.0%) |
ガス販売量 (百万m3) | 12,945 (+12.9%) | 5,619 (+13.5%) | 13,998 (+13.1%) | 9,769 (+15.1%) | 911 (+25.5%) |
香港ガス販売量 (百万MJ) | 15,776 | ||||
顧客数 (百万件) | 28.5 (+7.5%) | 13.0 (+6.6%) | 35.9 (+10.5%) | 19.8 (+14.5%) | 3.2 (+28.0%) |
香港顧客数 (百万件) | 1.9 |
売上は各社とも増収でしたが、
粗利または営業利益の増益率は、増収率に至りませんでした。(利益率の減少)
要因は、華潤ガスの開示によると、マージンが減っています。
※中裕ガスの開示でも同様な開示があります。
2018年上のマージン:0.62
2019年上のマージン:0.58
ただ、これまでのマージンの推移を見ますと、
比較的安定してますので、ブログ主的には問題ないと感じています。
新奥能源の当期純利益は、有価証券や為替等の評価損益による増益です。
ガス販売量は中裕ガスを除く各社とも15%増でした。
顧客数も中裕ガスを除く各社とも10%前後の増でした。
■今後の天然ガス需要
新奥能源の決算で言及されていましたが、
中国政府の方針で、天然ガスのエネルギーミックスシェアを
2020年10%、2030年15%としています。
この意味を考えてみます。
過去10年の天然ガスの消費量とエネルギーミックスシェアです。
このデータは中国政府(中国国家統計局) のデータを元にしています。
過去10年の全エネルギーの消費量は年率約3~4%で増加してきたのに対して、
天然ガス消費量は、年率約12~13%で増加してきました。
同じペースで全エネルギーの消費量が2030年まで増えることを仮定すると、
天然ガス消費量は、年率約9~10%で増加すれば、
エネルギーミックスシェアが15%になります。
もちろんこの政府方針が達成できないリスクもあります。
(2011-2015は政府方針に未達だったような?)
どちらにしても、2020年以降はややペースが落ちる可能性があると思います。
それをふまえて10年(2009/1/1~2019/8/25)までの株価推移をみると、
都市ガス銘柄は無双状態でした。
一番株価上昇率の低い(00002)香港チャイナガスでも年率約+10%の上昇をしています。
2020年以降はこのペースは落ちる可能性があると思います。
とはいえ、新奥能源の決算資料によると、
都市ガスプロジェクトは年数が経てば経つほど
フリーキャッシュフローをせっせと稼いでくれるモデルのようです。
ペースが落ちてもマージンが現状と変わらなければ、
利益とともに配当も成長していけるのではないかと考えています。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。

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