2019/08/26

中国 都市ガス銘柄の2019年中間決算まとめ


中国 都市ガス銘柄の2019年中間決算まとめました。

対象の銘柄は5銘柄です。
※(00384)チャイナガスの決算は3・9月なので、
子会社の(03633)中裕ガスのほうを見てみました。

・(00003)香港チャイナガス
・(01083)タウンガス
・(01193)華潤ガス
・(02688)新奥能源
・(03633)中裕ガス

■決算一覧


00003
香港チャイナ
ガス
01083
タウンガス
01193
華潤ガス
02688
新奥能源
03633
中裕ガス
売上20,351
(+8.6%)
6,512
(+16.6%)
28,173
(+18.1%)
35,344
(+33.2%)
4,321
(+16.8%)
粗利7,029
(+4.3%)
5,598
(+20.1%)
1,139
(-3.7%)
営業利益4,276
(-6.4%)
887
(+11.6%)
当期純利益3,889
(-18.8%)
755
(+13.9%)
2,928
(+10.6%)
3,362
(+88.7%)
507
(+21.0%)
ガス販売量
(百万m3)
12,945
(+12.9%)
5,619
(+13.5%)
13,998
(+13.1%)
9,769
(+15.1%)
911
(+25.5%)
香港ガス販売量
(百万MJ)
15,776
顧客数
(百万件)
28.5
(+7.5%)
13.0
(+6.6%)
35.9
(+10.5%)
19.8
(+14.5%)
3.2
(+28.0%)
香港顧客数
(百万件)
1.9


売上は各社とも増収でしたが、
粗利または営業利益の増益率は、増収率に至りませんでした。(利益率の減少)


要因は、華潤ガスの開示によると、マージンが減っています。
※中裕ガスの開示でも同様な開示があります。

2018年上のマージン:0.62
2019年上のマージン:0.58



ただ、これまでのマージンの推移を見ますと、
比較的安定してますので、ブログ主的には問題ないと感じています。


新奥能源の当期純利益は、有価証券や為替等の評価損益による増益です。


ガス販売量は中裕ガスを除く各社とも15%増でした。
顧客数も中裕ガスを除く各社とも10%前後の増でした。






■今後の天然ガス需要


新奥能源の決算で言及されていましたが、
中国政府の方針で、天然ガスのエネルギーミックスシェアを
2020年10%、2030年15%としています



この意味を考えてみます。


過去10年の天然ガスの消費量とエネルギーミックスシェアです。
このデータは中国政府(中国国家統計局) のデータを元にしています。








過去10年の全エネルギーの消費量は年率約3~4%で増加してきたのに対して、
天然ガス消費量は、年率約12~13%で増加してきました。


同じペースで全エネルギーの消費量が2030年まで増えることを仮定すると
天然ガス消費量は、年率約9~10%で増加すれば、
エネルギーミックスシェアが15%になります。


もちろんこの政府方針が達成できないリスクもあります。
(2011-2015は政府方針に未達だったような?)


どちらにしても、2020年以降はややペースが落ちる可能性があると思います。



それをふまえて10年(2009/1/1~2019/8/25)までの株価推移をみると、
都市ガス銘柄は無双状態でした。



一番株価上昇率の低い(00002)香港チャイナガスでも年率約+10%の上昇をしています。

2020年以降はこのペースは落ちる可能性があると思います。


とはいえ、新奥能源の決算資料によると、




都市ガスプロジェクトは年数が経てば経つほど
フリーキャッシュフローをせっせと稼いでくれるモデルのようです。


ペースが落ちてもマージンが現状と変わらなければ、
利益とともに配当も成長していけるのではないかと考えています。




ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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