2019/08/17

(PG)P&G の2019年6末決算確認


(PG)P&Gの2019年6末決算を確認します。

価格も数量も改善していて、強かったです。

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書

2017年2018年2019年
(会社予想)
2019年
(実績)
2020年
(会社予想)
Net Sales
売上
65058 66832 0%~
+1%
67684
(+1%)
+3%~
+4%
Net Earning attributable to P&G
当期純利益
15326 9750 3897
Net EPS diluted
一株利益
5.59 3.67 +17%~
+24%
1.43 +222%~
+240%
total operating activities
営業CF
12753 14867 15242
total investing activities
投資CF
-5689 -3511 -3490
total financing activities
財務CF
-8568 -14375 -9994
Capital expenditures
設備投資(投資CF)
-3384 -3717 -3347
Acquisitions, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-16 -109 -3945
Treasury stock purchases
自己株買(財務CF)
-5204 -7004 -5003
Dividends to shareholders
配当支払(財務CF)
-7236 -7310 -7498

売上は+1%の増収となりました。
要因別に分解したものの推移が下のグラフになります。




為替以外の数量、価格、製品構成の要因が強くなってきています



当期純利益が減益となった理由は、ジレット(ひげそり)事業ののれん減損です。



それを除いた営業利益率は概ね例年通りの数値となっています。



以下、会社コメントです。


2020年の売上予想は、+3%~+4%を予想します。

これは為替のマイナス影響を考慮したもので、
為替の影響なしであっても、+3%~+4%を見込んでいます。



2020年のEPS予想は、+222%~+240%を予想します。

2019年はジレット事業の減損をしましたが、
その影響を除いたコアな成長率は、+4%~+9%を見込みます。



(調整後)フリーCF(=(営業CF-設備投資)/最終利益)>90%

で現金を使用します。設備投資は、売上の4.5%~5.0%の予定です。
※設備投資は、ほぼ減価償却の範囲内という意味とおもわれます。





■事業部門別売上


<Beauty部門>

・売上 12,897Mドル
・売上比率 19%
・売上成長率 +3%









<Grooming部門>

・売上 6,199Mドル
・売上比率 9%
・売上成長率 -1%











<Health Care部門>

・売上 8,218Mドル
・売上比率 12%
・売上成長率 +5%










<Fabric Home Care部門>

・売上 22,080Mドル
・売上比率 32%
・売上成長率 +4%









<Baby Feminine Family Care部門>

・売上 17,806Mドル
・売上比率 26%
・売上成長率 +1%











売上比率の大きい事業の成長率が高めになるといういい感じ。

Grooming部門のジレットが従前から警告されていた通り、
将来の成長見通しが弱くて、今回の決算でのれんを減損しています。


■株主還元


配当総額で7500Mドル以上
(2019年の7498Mドルに対して)の予定です。


自己株買は6000Mドル~8000Mドル
(2019年の5003Mドルに対して)の予定です。





ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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