(PG)P&Gの2019年6末決算を確認します。
価格も数量も改善していて、強かったです。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年 | 2018年 | 2019年 (会社予想) | 2019年 (実績) | 2020年 (会社予想) | |
Net Sales 売上 |
65058 | 66832 | 0%~ +1% |
67684 (+1%) |
+3%~ +4% |
Net Earning attributable to P&G 当期純利益 |
15326 | 9750 | 3897 | ||
Net EPS diluted 一株利益 |
5.59 | 3.67 | +17%~ +24% |
1.43 | +222%~ +240% |
total operating activities 営業CF |
12753 | 14867 | 15242 | ||
total investing activities 投資CF |
-5689 | -3511 | -3490 | ||
total financing activities 財務CF |
-8568 | -14375 | -9994 | ||
Capital expenditures 設備投資(投資CF) |
-3384 | -3717 | -3347 | ||
Acquisitions, net of cash acquired 子会社買収(投資CF) |
-16 | -109 | -3945 | ||
Treasury stock purchases 自己株買(財務CF) |
-5204 | -7004 | -5003 | ||
Dividends to shareholders 配当支払(財務CF) |
-7236 | -7310 | -7498 |
売上は+1%の増収となりました。
要因別に分解したものの推移が下のグラフになります。
為替以外の数量、価格、製品構成の要因が強くなってきています。
当期純利益が減益となった理由は、ジレット(ひげそり)事業ののれん減損です。
それを除いた営業利益率は概ね例年通りの数値となっています。
以下、会社コメントです。
2020年の売上予想は、+3%~+4%を予想します。
これは為替のマイナス影響を考慮したもので、
為替の影響なしであっても、+3%~+4%を見込んでいます。
2020年のEPS予想は、+222%~+240%を予想します。
2019年はジレット事業の減損をしましたが、
その影響を除いたコアな成長率は、+4%~+9%を見込みます。
(調整後)フリーCF(=(営業CF-設備投資)/最終利益)>90%
で現金を使用します。設備投資は、売上の4.5%~5.0%の予定です。
※設備投資は、ほぼ減価償却の範囲内という意味とおもわれます。
■事業部門別売上
<Beauty部門>
・売上 12,897Mドル・売上比率 19%
・売上成長率 +3%
<Grooming部門>
・売上 6,199Mドル・売上比率 9%
・売上成長率 -1%
<Health Care部門>
・売上 8,218Mドル・売上比率 12%
・売上成長率 +5%
<Fabric Home Care部門>
・売上 22,080Mドル・売上比率 32%
・売上成長率 +4%
<Baby Feminine Family Care部門>
・売上 17,806Mドル・売上比率 26%
・売上成長率 +1%
売上比率の大きい事業の成長率が高めになるといういい感じ。
Grooming部門のジレットが従前から警告されていた通り、
将来の成長見通しが弱くて、今回の決算でのれんを減損しています。
■株主還元
配当総額で7500Mドル以上
(2019年の7498Mドルに対して)の予定です。
自己株買は6000Mドル~8000Mドル
(2019年の5003Mドルに対して)の予定です。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
0 コメント:
コメントを投稿