(AOS)AOスミス 2019年2Q決算を確認してみました。
決算の内容から株価の底値を考察してみました。
ちなみに、当社は連続増配20年をたぶん越えています。
(株式分割や株式配当が多くて複雑なので、年数カウント諦めました。)
■どんな会社?
北米、中国、インド等で、給湯器、浄水器を販売します。
給湯器
浄水器
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 1Q | 2019年 2Q | |
Net sales 売上 |
2685 | 2996 | 3187 | 748 | 765 |
Provision for income taxes 税金 |
136 | 224 | 113 | 22 | 30 |
Net Earnings 当期純利益 |
326 | 296 | 442 | 89 | 102 |
Cash Provided by Operating Activities 営業CF |
446 | 326 | 448 | 21 | 143 |
Cash Used in Investing Activities 投資CF |
-300 | -158 | -12 | 77 | -52 |
Cash Used in Financing Activities 財務CF |
-139 | -152 | -523 | -21 | -69 |
Common stock repurchases 自社株買(財務CF) |
-135 | -139 | -202 | -45 | -132 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-84 | -96 | -130 | -37 | -74 |
2019年2Qの売上は、前年同期比-8%の減収でした。
当期純利益は、前年同期比-10%の減益でした。
減収減益の要因は、北米以外(中国)の売上が弱かったことです。
北米以外(中国)の業績が弱いことにより、最近1年の株価は下落しています。
■株価の底値を考察してみます
現状の業績は北米、北米以外(中国)ともに利益が出ています。
ですが、北米以外(中国)の営業利益率が悪化しています。
北米以外(中国)の利益が最悪値0になった場合で株価の底値を考えてみます。
<地域別売上>
地域別売上です。四半期ごとの開示は、「北米/北米以外」の分類で開示されています。
年次の開示は、「アメリカ/カナダ/中国/その他」の分類で開示されています。
2つのグラフをあわせてみると、当社の売上は、ほぼ
「北米と中国」で構成されていると考えてよいでしょう。
<北米の業績は堅そう>
北米事業は、3つに分かれていて、売上比率は年によって違いますがだいたい以下のとおりです。
・給湯器:85%前後
・ボイラー:10%前後
・浄水器:5%前後
給湯器の需要です。
ほとんど買い替え需要です。
ボイラー需要です。
見通し(Forecast)も安定しています。
北米は、給湯器、ボイラーともに需要が安定してそうです。
さらに、裏付ける実績として、北米は売上が1桁台で成長中、
営業利益率が20%台で推移しています。
<中国の直近見通しは弱い>
ちなみに、中国の2019年末見通しです。会社が出しているガイダンスです。
中国(北米以外)の利益率が弱くなってきています。
2019見通し | 売上 | 売上 (為替除く) | EPS | 北米利益率 | 北米以外 利益率 |
2018,4Q時点 | +1.0%~+2.5% | +2.5%~+4.0% | 2.67~2.77 | 23.00%~23.50% | 12.00%~12.50% |
2019,1Q時点 | +2.5%~+3.5% | +3.0%~+4.0% | 2.69~2.75 | 23.00%~23.25% | 11.75%~12.00% |
2019,2Q時点 | -2.0%~-2.5% | +1.0%~+1.5% | 2.35~2.41 | 23.50%~23.75% | 6.00%~ |
<北米事業のEPS推測>
当期純利益から北米以外の利益をマイナスして、北米事業のEPSをおおまかに推測してみました。
2017年のEPSは、特別な税金の支払いがあってEPSが下がっています。
この表からそれらを総合的に考えると、
北米事業のEPSは$1.8の価値があると考えました。
2019/8/20の株価:$46.18
PER10倍なら:$18
PER15倍なら:$27
PER20倍なら:$36
30ドル台の株価で買えれば負ける確率が低そうと思います。
その他の要素で、インド事業の好調さがありますが、
規模がまだ小さいです。
ただ、当社のIRでもインドは有望と語ってますし、
チャイナガス(00384.hk)も
インドのガス給湯器市場はブルーオーシャンと毎決算で言っています。
これから何年後かに中国事業のように伸びるかもしれないです。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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