2019/08/22

(AOS)AOスミス 2019年2Q決算確認


(AOS)AOスミス 2019年2Q決算を確認してみました。

決算の内容から株価の底値を考察してみました。


ちなみに、当社は連続増配20年をたぶん越えています。
(株式分割や株式配当が多くて複雑なので、年数カウント諦めました。)

■どんな会社?


北米、中国、インド等で、給湯器、浄水器を販売します。

給湯器




浄水器





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年
1Q
2019年
2Q
Net sales
売上
2685 2996 3187 748 765
Provision for income taxes
税金
136 224 113 22 30
Net Earnings
当期純利益
326 296 442 89 102
Cash Provided by Operating Activities
営業CF
446 326 448 21 143
Cash Used in Investing Activities
投資CF
-300 -158 -12 77 -52
Cash Used in Financing Activities
財務CF
-139 -152 -523 -21 -69
Common stock repurchases
自社株買(財務CF)
-135 -139 -202 -45 -132
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-84 -96 -130 -37 -74

2019年2Qの売上は、前年同期比-8%の減収でした。
当期純利益は、前年同期比-10%の減益でした。

減収減益の要因は、北米以外(中国)の売上が弱かったことです。
北米以外(中国)の業績が弱いことにより、最近1年の株価は下落しています。








■株価の底値を考察してみます


現状の業績は北米、北米以外(中国)ともに利益が出ています。

ですが、北米以外(中国)の営業利益率が悪化しています。
北米以外(中国)の利益が最悪値0になった場合で株価の底値を考えてみます


<地域別売上>

地域別売上です。




四半期ごとの開示は、「北米/北米以外」の分類で開示されています。
年次の開示は、「アメリカ/カナダ/中国/その他」の分類で開示されています。




2つのグラフをあわせてみると、当社の売上は、ほぼ
「北米と中国」で構成されていると考えてよいでしょう。

<北米の業績は堅そう>

北米事業は、3つに分かれていて、売上比率は年によって違いますが
だいたい以下のとおりです。

・給湯器:85%前後
・ボイラー:10%前後
・浄水器:5%前後


給湯器の需要です。
ほとんど買い替え需要です。




ボイラー需要です。
見通し(Forecast)も安定しています。




北米は、給湯器、ボイラーともに需要が安定してそうです。




さらに、裏付ける実績として、北米は売上が1桁台で成長中、
営業利益率が20%台で推移しています。

<中国の直近見通しは弱い>

ちなみに、中国の2019年末見通しです。
会社が出しているガイダンスです。

中国(北米以外)の利益率が弱くなってきています。

2019見通し売上売上
(為替除く)
EPS北米利益率北米以外
利益率
2018,4Q時点+1.0%~+2.5%+2.5%~+4.0%2.67~2.7723.00%~23.50%12.00%~12.50%
2019,1Q時点+2.5%~+3.5%+3.0%~+4.0%2.69~2.7523.00%~23.25%11.75%~12.00%
2019,2Q時点-2.0%~-2.5%+1.0%~+1.5%2.35~2.4123.50%~23.75%6.00%~

<北米事業のEPS推測>

当期純利益から北米以外の利益をマイナスして、
北米事業のEPSをおおまかに推測してみました。



2017年のEPSは、特別な税金の支払いがあってEPSが下がっています。


この表からそれらを総合的に考えると、
北米事業のEPSは$1.8の価値があると考えました。


2019/8/20の株価:$46.18

PER10倍なら:$18
PER15倍なら:$27
PER20倍なら:$36

30ドル台の株価で買えれば負ける確率が低そうと思います



その他の要素で、インド事業の好調さがありますが、
規模がまだ小さいです。

ただ、当社のIRでもインドは有望と語ってますし、
チャイナガス(00384.hk)も
インドのガス給湯器市場はブルーオーシャンと毎決算で言っています。


これから何年後かに中国事業のように伸びるかもしれないです。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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