2021/02/14

(MO)アルトリアの2020年4Q決算確認


(MO)アルトリアの2020年4Q決算を確認します。

おそらくポイントは、IQOS広がるまで何年か待つかどうかというところ。


■業績


・損益計算書
2019年
4Q時点
2020年
1Q時点
2020年
2Q時点
2020年
3Q時点
2020年
4Q時点
Adjusted diluted EPS(四半期)
四半期EPS
1.02
(+7.4%)
1.09
(+18.5%)
1.09
(+0.9%)
1.19
(+0.0%)
0.99
(-2.0%)
Adjusted diluted EPS(2019)
2019年EPS実績
4.22
(+5.8%)
Adjusted Diluted EPS(2020)
2020年EPS予想
4.39~4.51
(+4%~+7%)
4.39~4.51
(+4%~+7%)
4.21~4.38
(+0%~+4%)
4.30~4.38
(+2%~+7%)
Adjusted Diluted EPS(2020)
2020年EPS実績
4.36
(+3.6%)
Adjusted Diluted EPS(2021)
2021年EPS予想
4.49~4.62
(+3%~+6%)
Adjusted Diluted EPS
(2020-2022)
2020年~2022年
EPS予想
(+4%~+7%) 取り下げ


業績は、通年も、四半期もタバコ事業が好調な一方で、
投資先の飲料ABI社、大麻Cronos社からの利益減少、
税金の増加、ファイナンスコストの増加で相殺されました。


2020年は、外出禁止で、タバコを吸う機会が増えたと分析されています。
つまり、2021年の予想EPSは社会情勢に大きく左右されると前置きしています。

なお、タバコの出荷数は、2019年-7.1%に対して、2020年-0.2%でした。



配当方針は、Adjusted Diluted EPSに対して80%の方針のままでした。






■IQOS等への移行


今後の方針が出ました。
(去年とほぼ同じですが・・。)



紙タバコを縮小して、
noncombustible products(不燃性製品)のIQOSや、On!に移行する方針ということです。


IQOSですが、先行しているフィリップモリス社では
とにかく単価が高いです。



フィリップモリス社(PM)の紙タバコ(オレンジの線)に比べて、
フィリップモリス社(PM)の紙タバコ(緑の線)は2~3倍あります。


IQOSのおかげでフィリップモリス社の業績が落ち込んでいません。





さらに、同様にIQOS拡大の方針で、



売上増、利益増、販売数量横ばいを目指しています。


一方で、アルトリア社は、IQOSの販売を始めたばかりです。
2020年に3か所、2021年に+4か所、の計7か所を計画しています。
(2020Q2)
In July, PM USA launched IQOS in Charlotte with the opening of its boutique under enhanced safety protocols.

PM USA expects HeatSticks to be sold in more than 700 retail stores across the Atlanta, Richmond and Charlotte markets by the end of August.

(2020Q4)
As previously announced, PM USA plans to expand IQOS and Marlboro HeatSticks into four new metro markets and surrounding geographies in 2021.

Expanded the retail distribution of HeatSticks into ~1,000 total stores



ブログ主の感想ですが、会社ガイダンスや10年計画と、販売拡大ペースをあわせて考えると、
IQOSが業績に寄与するのは2023年以降ではないかと?
(そもそも、販売がうまくいくかどうか・・。)
(もしかしたら、2/17の会社のイベントで何か発表があるかもしれません。)


On!は、販売店を78,000店に拡大しています。(前年の約5倍)
ただ、売上は全社の1%未満だと推測します。




JUULは。JUULは。
JUUL評価額の歴史。

2019 Q3 12.8b - 4.5b = 8.3b
2019 Q4 8.3b - 4.1b = 4.2b
2020 Q3 4.2b - 2.6b = 1.6b
2020 Q4 1.6b + 0.1b = 1.7b(増えた!)





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2021/02/04

(00968)信義光能(XINYI SOLAR) 配当1.3%


(00968)信義光能(XINYI SOLAR)について


予想PER 34倍
予想配当利回り 1.3%
時価総額 約2.2兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 6月上旬
・中間配当 権利落 8月上旬→支払 9月下旬


■どんな会社?


太陽光ガラスの製造、販売。
発電事業も行います。

(6865.hk)Flat Glassが競合。


生産能力では世界1位で、2014年の資料ではシェア20.2%でしたが、
2019年のシェアは32%に拡大。



世界全体の太陽光新規設置実績&見通し。



とある機関による予想では、
2022年まで年平均+10%~13%の増加予想。


当社のガラス事業の売上は、中国内の売上が73%(2019年)です。
なので、当社にとってのキーは、中国の太陽光の伸びと思います。

中国政府統計で発表された太陽光設備の新規設置量。



また、2020年に設備投資が増えたのは、
2019年は政策の移行期で、設備投資が抑えられていたというのもあるみたいです。

Although the country’s new PV installation declined in 2019, it has made several important changes to its PV policies, including the grid parity policy for non-subsidised projects and the migration from fixed FiT programme to the competitive bidding allocation mechanism for subsidised projects.
(2019年 annual reportより)


■配当履歴


2013 0.0180(-)
2014 0.0400(+122%)
2015 0.0870(+118%)
2016 0.1400(+61%)
2017 0.1500(+7%)
2018 0.1220(-19%)
2019 0.1400(+15%)
2020 0.0850(中間まで)






■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
(中間まで)
Revenue
売上
6007
(-)
9527
(+59%)
7671
(-19%)
9096
(+19%)
4622
(+16%)
Profit for the year attributable to
the equity holders of the Company
最終利益
1985
(-)
2332
(+17%)
1863
(-20%)
2416
(+30%)
1406
(+48%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
680 1298 2310 1582 1259
Net cash used in investing activities
投資CF
-4896 -2490 -3035 -2262 -1108
Net cash generated from financing activities
財務CF
2232 1703 174 2126 448
Interest paid
金利支払(営業CF)
-136 -180 -257 -309 非公開
Purchases of and prepayment for
purchase of property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-4621 -2511 -3033 -2133 -1084
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-843 -1039 -640 -878 -539

2020年中間はガラス製品の数量増、単価増により増収でした。

■太陽光ガラス事業


今後、生産能力を増強する計画があります。



2019年~2020年上期は平均販売単価が前年比上昇とコメントされていました。
なので、今は需要超過なのでしょうが、

とある機関が予想した今後の需要増加予測より、生産能力増加ペースのほうが
早い?
部分がやや気になります。


というのは、
Flat Glassと世界シェアの半分を占めている上に、
Flat Glassにも増産計画があるようで、
自身の増産で需給を崩してしまわないか?とブログ主的にやや気になっています。


とはいえ、中国で太陽光の発電コストが石炭より安くなりそうらしく、
ここ1~2年で太陽光の需要が大幅に増える
可能性もありそうなので(機関によって意見が異なると思われます)
ブログ主の懸念は杞憂かもしれません。


(2/5追記)

12/12に、政府が2030年までに風力+太陽光で
1200GW以上の目標を発表していました。(記事)
現状が、約200GWで、
上記記事によると、逆算したら毎年110-140GWくらいの新規設備が必要ということです。
(ブログ主の供給超過は、たぶん杞憂かもしれない)

↓ロイター

President Xi Jinping said last month this figure would rise to 25% by 2030.

China would also take its total installed wind and solar capacity to 1,200 GW, he said.

■太陽光発電事業


当社の発電事業の一部は子会社の(3868.hk)信義能源(XINYI ENERGY)が担っています。



過去の売上には、補助金が含まれておりますが、
順次廃止になって、グリッドパリティ(の日本語説明サイト)に移行している最中です。


子会社:信義能源が当社から太陽光発電設備を買収する計画(2021年1月発表分)まで含んでいます。
子会社:信義能源はかなり売上が増えそうです。


当社の売上は、単価(平均FIT価格)はやや減少していますが、
2018年+30%、2019年+16%と拡大しています。
(つまり、発電事業への設備投資も積極的と思います。)


太陽光は政策とあっていて、拡大していくと思いますが、
ブログ主の感覚だと、PERが高そうに思えて手が出せないんです。




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2021/01/27

(02601)中国太平洋保険 配当4.1%


(02601)中国太平洋保険について


予想PER 11倍
予想配当利回り 4.1%
時価総額 約1.3兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 5月下旬→支払 6月上旬


■どんな会社?


中国の生命保険、損害保険。

(02601)中国太平洋保険のほかに、
(02318)平安保険、(02628)人寿保険の決算書も見て、
ざっくりと、保険会社の収益構造は以下のとおりになっていると思います。



顧客から保険料を預かって売上とする一方で、
生命保険の満期や、損失補償の保険料を費用として支払います。


保険料収入は年々増加していますが、
増加率がここ2~3年弱まっているようです。



とくに、2020年はオフラインの営業ができず、
影響を受けています。
(平安保険でも、インターネットからの新規顧客は半分以下。)






■配当履歴


2009 0.3000(-)
2010 0.3500(+16%)
2011 0.3500(+0%)
2012 0.3500(+0%)
2013 0.4000(+14%)
2014 0.5000(+25%)
2015 1.0000(+100%)
2016 0.7000(-30%)
2017 0.8000(+14%)
2018 1.0000(+25%)
2019 1.2000(+20%)


2016年に減益により減配しています。
理由は、運用収益キャピタルゲインの減少(2015年が多かった)でした。






■生命保険


セグメント事業を見ると、生命保険が最大です。



生命保険の売上を細分化すると、
継続的に支払われる保険料収入(renewed policies)の割合が多く
売上が安定的に増加しやすい理由なのかなと思いました。

おそらく生命保険は複数年単位で契約するため、
初年度に少し多めに支払い(new business)、
2年目以降は通常の金額を支払う(renewed policies)ものと推測します。






■損害保険


損害保険は若干逆風にあると思われます。

月次が2020年10月から悪化しました。



自動車保険に対して、政府から「保険料は安く、保証範囲は広く。」
という主旨の指示が9月に出ているようです。


自動車保険は損害保険の半分以上を占めており、
大きな影響が出ていると思います。

(02601)中国太平洋保険


(02318)平安保険



その他、IT化の取り組みとして、
顧客の事故率を減らすような取り組みをしているようです。



顧客からの損害保険料請求の削減につながり、
保険支払いが保険料収入に占める割合(loss ratio)は60%くらいまで減りました。
(平安保険も約60%)


損害保険のトータルコスト(combined ratio)もほぼ100%から、98%程度に。
業界平均より利益率が高くなっています。






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2021/01/18

香港の小売り系不動産賃貸銘柄を比較


香港の小売り統計がかなり改善してきたので、
香港の小売り系不動産賃貸銘柄を比較しました。

比較は5銘柄です。

・0014:希慎興業
・0101:恒隆地産←ブログ主保有中
・0823:Link REIT
・1972:太古地産
・1997:九龍倉置業

結論から言うと、0014:希慎興業か、0823:Link REITの購入を迷っています。


■香港政府の小売り統計


香港の小売り統計です。



実績のほうは、毎月発表される「Provisional statistics of retail sales」。
見通しのほうは、3か月ごとに発表される「Business expectations」。

この2つの数字が関連してるようにも見えて、
次回の見通しは、1/22発表予定です。


1年前の年末もかなり悪い数字で、
直近プラスにはなっていませんが、
これ以上悪くならなそう、と見えます。


なので、株価が上がるかどうかわかりませんが、
買ってみようかと思っています。







■株価の比較


香港の小売りが弱かったここ2年の株価推移です。



0101:恒隆地産だけアウトパフォームしていて、
他の銘柄は株価が低迷しています。


ブログ主なりに理由を考えると、
0101:恒隆地産だけ(香港以外含む)新規物件取得に積極的
なところが
評価されてるのかもしれない。と感じます。


最近5年の推移を見てみると、



0101:恒隆地産だけ新規物件取得にかける金額が大きくて、
会社全体に対するインパクトも大きいです。



■2020年中間業績比較


2020年中間業績売上を比較してみます。
※セグメントの分け方が会社ごとに違っていて、
0823:Link REIT、1972:太古地産は目安です。



香港の小売向け賃貸が多いのが、
0014:希慎興業、0823:Link REIT、1997:九龍倉置業


この中で1997:九龍倉置業だけ売上の落ち込みが顕著なんですね。
会社コメント見ると、どの会社も同じようなコメント(家賃の値引き)に見えて、
違いがなんとも。


なので、1997:九龍倉置業を除いた2社で買うかどうかというところです。


小売向け賃貸に対する、2020年中間決算の各社コメント
0014:希慎興業
Hysan’s overall rental reversion in renewals, rent review and new lettings became negative in the first half of 2020.

0101:恒隆地産
Steps were taken to alleviate the extreme pressure on tenants’businesses, including the provision of rent relief and other supporting measures.

0823:Link REIT
With the financial impact from property management fee waivers and rental concessions

1972:太古地産
This mainly reflected lower retail rental income from Hong Kong and the Chinese mainland. This in turn reflected lower retail sales and rental concessions as a result of COVID-19.

1997:九龍倉置業
reduction in turnover rent and base rent concessions to help retail tenants amid the current unfavourable circumstance.



<underlying EPS比較>


<underlying EPSの例>





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2021/01/07

2020年の運用成績と、保有銘柄


2020年の運用成績と、保有銘柄について

■運用成績

-4.7%でした。

(参考)
・ハンセン指数 -3.4%
・S&P500 +15.5%
・日経平均   +16.0%

中国公益株で、コロナによる公共料金の特別割引があり、業績が悪化しました。










■保有銘柄


2020年末時点、ブログ主の保有銘柄です。


2020年の取引

・新規買 (MSFT)マイクロソフト
・新規買 (JNJ)ジョンソン&ジョンソン
・新規買 (JPM)JPモルガン
・新規買 (BMY)ブリストルマイヤーズ
・新規買 (00008)PCCW
・新規買 (00101)恒隆地産
・追加買 (01052)越秀交通

・一部売 なし
・全株売 (PFF)優先株ETF
・全株売 (D)ドミニオン
・全株売 (MSFT)マイクロソフト
・全株売 (02607)上海医薬

銘柄の入れ替え
・D→MSFT→JNJ、JPM、BMY
・02607→00008



銘柄コード銘柄名業種予想配当利回り連続増配年数
中国00384中国ガス公益(ガス)1.9%11
00270粤海投資公益(水道)4.2%11
00066MTR運輸(鉄道)2.7%1
01038長江インフラ公益(電力)5.9%24
01052越秀交通運輸(道路)2.0%4
00002CLP公益(電力)4.2%6
00656復星国際コングロマリット2.4%4
01426SPRINGREITREIT-0
03319雅居楽雅生活服務不動産1.7%1
02777富力地産不動産14.7%4
00008PCCW通信6.9%5
00101恒隆地産不動産3.8%1
00939建設銀行銀行5.7%4
01310HKBN通信6.9%5
米国MOアルトリア生活必需品8.3%
VVISAソフトウェア0.6%
TAT&T通信6.9%
WBKウエストパック銀行銀行4.6%
PGP&G生活必需品2.2%
JNJジョンソン&ジョンソン医薬2.5%
JPMJPモルガン銀行2.7%
BMYブリストルマイヤーズ医薬3.1%