2019/02/26

(00002)中電控股 連続増配5年 配当3.2%

連続増配5年を継続中の(00002)中電控股(CLP)について

実績PER 16倍
予想配当利回り 3.2%
時価総額 約3兆3000億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・第一配当 権利落 6月上旬→支払 6月中旬
・中間配当 権利落 9月上旬→支払 9月中旬
・第三配当 権利落 12月上旬→支払 12月中旬
・期末配当 権利落 3月上旬→支払 3月下旬

2018年12月分の決算発表まで(2019/2/25)終わっています。

【2018】中国 連続増配銘柄(5年~9年)

■どんな会社?


香港、豪州、中国本土、インド、東南アジアで発電事業を行います。
発電エリアは、以下の図の個所になります。



この中で、再生可能エネルギー(風力、水力、太陽光、ゴミ処理)を
発電している個所は、以下の図の個所になります。

青・・・風力
黄・・・水力
赤・・・太陽光
緑・・・ゴミ




総発電容量が、23705メガWに対して、
再生可能エネルギーの発電容量が、3039メガWと、13%を占めています。

その他のいろいろな情報はこちらの当社HP(英語)に書かれています。

■配当履歴


2001 2.10
2002 1.88(+79%)
2003 1.98(+5%)
2004 2.23(+12%)
2005 2.38(+6%)
2006 2.41(+1%)
2007 2.48(+2%)
2008 2.48(+0%)
2009 2.48(+0%)
2010 2.48(+0%)
2011 2.52(+1%)
2012 2.57(+2%)
2013 2.57(+0%)
2014 2.62(+1%)
2015 2.70(+3%)
2016 2.80(+3%)
2017 2.91(+3%)
2018 3.02(+3%)

2017年の「annual report」によると、1960年以降、
特別配当をのぞいて57年連続で減配してないそうです。
(2018年も減配してないので、58年に伸びました。)

過去10年、配当性向は概ね55%~65%で推移しています。




■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
92259
(-)
80700
(+19%)
79434
(+13%)
92073
(+7%)
91425
(+5%)
Earnings attributable to
Shareholders
最終利益
11221
(-)
15656
(-12%)
12711
(+72%)
14249
(+3%)
13550
(+11%)
Basic and diluted earnings per share
一株利益
4.44 6.20 5.03 5.64 5.36
Net cash inflow
from operating activities
営業CF
21966 19168 23676 24417 未発表
Net cash outflow
from investing activities
投資CF
-18683 1066 -8296 -16735 未発表
Net cash outflow
from financing activities
財務CF
-3904 -20505 -14288 -5863 未発表
Capital expenditure
設備投資(投資CF)
-9192 -10871 -9756 -9538 -10327
Acquisitions of subsidiaries
子会社買収(投資CF)
-8172 0 -236 0 未発表
(Investments in and advances to)
repayment of advances from
joint ventures and associates
持分法投資・前払金戻(投資CF)
-1835 -930 2 -5183 未発表
Dividends received
配当受取(投資CF)
2069 3356 1967 1737 未発表
Interest and other finance costs paid
利息支払(財務CF)
-3723 -3841 -1901 -1779 未発表
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-6569 -6695 -6973 -7226 -7503


当社の方向性として、環境面およびコスト面から
石炭火力の削減を行い、再生可能エネルギーを増加させる施策
各国政府等と協力しながら進めていきます。


ということで、現状のエネルギーごとの発電容量になります。



ガス、原子力、風力比率は、2014年31%→2018年42%に増えました。
今後もガス、原子力、風力への投資が行われています。
反対に石炭比率は、2014年64%→2018年51%に減りました。

■地域別売上状況


地域別売上の状況です。





当社の重要投資国としてインドを定義しています。

また、比率の大きいオーストラリアの売上が安定しません。
これは、オーストラリアの電力価格が安定していないためと思われます。
売電量は、2015年以降、比較的横ばいで推移しています。




■感想


財務鉄壁の会社なので、黙ってホールドですね。

営業CFから設備投資に回る割合が米国の電力より低く、
当社への投資も検討の価値があるかと思います。


2019/02/24

(KHC)クラフトハインツの2018年期末決算確認


(KHC)クラフトハインツの2018年期末決算を確認します。

決算後の株価20%以上マイナスと、大幅減配ということになっています。
ブログ主の保有銘柄ではありませんが、勉強のために確認します。

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
10922 18338 26487 26232 26259
Goodwill impairment losses
のれん減損
0 0 0 0 7272
Intangible asset impairment losses
無形資産減損
0 0 0 0 8667
Operating income
営業利益
1568 2639 6142 6773 -10193
Provision for income taxes
税金(マイナスは還付)
131 366 1381 -5460 -1006
Net income/(loss) attributable
to common shareholders
最終利益
-63 -266 3452 10999 -10229
Diluted EPS
一株利益
-0.17 -0.34 2.81 8.95 -8.39
Adjusted EPS
(調整後)一株利益
1.98 2.19 3.33 3.55 3.53
Net cash generated
from operating activities
営業CF
2140 1272 2649 527 未発表
Net cash used in
investing activities
投資CF
-349 -8309 1452 1156 未発表
Net cash used in
financing activities
財務CF
-1820 10047 -4621 -4226 未発表
Pension and postretirement
benefit plan contributions
年金・退職給付制度へ拠出(営業CF)
-102 -286 -344 -1518 未発表
Cash receipts on sold receivables
売掛金現金受領(投資CF)
0 1331 2589 2286 未発表
Payments to acquire
Kraft Foods Group, Inc.,
net of cash acquired
クラフト買収(投資CF)
0 -9468 0 0 未発表
Capital expenditures
設備投資(投資CF)
-399 -648 -1247 -1217 未発表
Dividends paid-common stock,
Preferred Stock
配当支払(普通株+優先株)(財務CF)
-720 -2202 -3764 -2888 未発表


まず、2015年に、クラフトと、ハインツが合併してますが、
前後の決算内容が全く異なる内容となっており、
推移の比較上は、2014年の決算は参考にならないと思います。


2018年の決算ですが、のれん減損と無形資産減損により営業利益が赤字になりました。
減損額は約160億ドルでした。

四半期配当が、0.625ドル(年間2.500ドル)から0.400ドル(年間1.600ドル)に減配(-36%減)されました。

■のれん、無形資産減損の影響考察


のれんと無形資産の減損前後の規模ですが、
以下のとおり、バランスシートの大部分を占めています。




金額的には約1000億ドルであったものが、減損で約850億ドルに減りました。
のれんと無形資産の中身は、過去に買収した企業の「のれん代」と
「ブランド」がほぼ全部のようです。


2016年の最終利益を当社の標準的な利益額と考えますと、
4~5年分くらいの額になります。

一般的に減損は、企業価値が当初より下がった場合に行われます。
企業価値とは、将来の利益見込み(≒売上見込み)に他ならないもので、
仮に将来20年分ののれんと仮定すると、
そのうちの4~5年分が消失したことになります。

割引率を考えると、割合はもっと少ないかもしれませんが、
20%くらいの価値が減ってしまったという見方ができそうです。


■売上・利益見通しが悪い?


四半期ごとの売上増減理由の推移を確認してみます。



数量の減少傾向が1年以上続いていましたが、直近2四半期は数量プラスになっています。
ただ、2016年の水準まで戻るかどうかは、しばらく決算追いかけてみないとわからなそうです。


■事前に気付けたか?


2017年までの決算書で当社銘柄の購入を避けれたか?という観点です。


一つ目は、営業CFと、「設備投資額+配当支払額」の比較です。
「設備投資額+配当支払額」が営業CFを大きく超えてしまっています。

会社側の立場で対策を考えますと、

・借入を大きく増やす?
・増資をする?
・「設備投資額+配当支払額」のどちらかを減らしたほうがよいのでは?
と考えられます。
つまり、減配リスクがややありと認識できます。



二つ目は、決算書の項目数値の変化率です。
決算書の項目の中で、前年と当年で数字が大きく変わっている項目が多いのが
当社の決算書の特徴のように感じます。

たとえば、

・営業CF 年金・退職給付制度へ拠出した額が急に増えた理由は?
・投資CF 何故マイナスでないか?
・財務CF 配当支払が増減している理由は?

おそらく、一つ一つには会社として正当な理由があり、開示されていますが、
こういった疑問点が多く、一つずつ調べるのがとても骨が折れる決算書です。
決算書の内容が難しすぎて、ブログ主は投資を敬遠してしまいます。
(とても主観的な感想ですみません)


2019/02/22

AWK と WTR 2018年期末決算比較

AWK(アメリカンウォーターワークス) と WTR(アクアアメリカ)の
2018年期末決算を比較します。

両社とも米国で水道運営をしています。
アクアアメリカは、2018年10月にガス運営会社(Peoples社)の買収を発表。
2019年中ごろの買収完了予定。

     AWK WTR
実績PER 31倍 25倍
配当利回 1.8% 2.4%

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
AWKWTR
2017年2018年2019年(予想)2017年2018年2019年(予想)
Operating Revenues
売上
3357 3440 809 838
Net income attributable to
common shareholders
最終利益
426 567 239 191
Diluted EPS
一株利益
2.38 3.15 1.35 1.08
Adjusted Diluted EPS
(税調整後)一株利益
3.03 3.30 3.54~
3.64
1.35 1.41 1.45~
1.50
cash flow from operating activities
営業CF
1449 1386 381 未公表
cash flow from investing activities
投資CF
-1672 -2036 -480 未公表
cash flow from financing activities
財務CF
726 207 99 未公表
Capital expenditures
設備投資(投資CF)
-1434 -1586 -8000~
-8600
5年後まで
の合計
-478 -594 約-550
Acquisitions,
net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-177 -398 -5 未公表
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-289 -319 7%増~
10%増
-140 未公表


予想値は、会社公表値です。
以下、会社コメントです。

アメリカンウォーターワークスは、
2019年のEPS予想を、$3.54~$3.64としました。
2019年~2023年のEPS平均成長率目標(CAGR)を7%~10%としました。
配当成長も同様に、7%~10%としました。

アクアアメリカは、EPS予想を、$1.45~$1.50としました。
2021年までの設備投資を約14億ドルで見込んでいます。






■売上推移


両社の売上推移をみて、成長性を考えてみます。

アメリカンウォーターワークスは、
水道部門と、産業・軍事用水部門にわかれていますので、
各部門ごとの売上推移をみてみます。



水道部門が売上のほとんどを占めています。
水道部門は毎年微増益ですが、産業・軍事用水は売上の増減が生じています。



アクアアメリカは、やや売上の増減が生じています。
アメリカンウォーターワークスの約4分の1の売上です。





両社とも成長の源と位置付けているのが、M&Aです。
M&Aにより地方の水道事業を買収して顧客数を増加することで
売上成長を目指しています。
その成果の確認として、両社の顧客数推移をみてみます。
アメリカンウォーターワークスは、水道部門の顧客数です。



顧客数はアメリカンウォーターワークスが300万人超に対して、
アクアアメリカは100万人と、3倍くらい多いです。

増加率は、ややアクアアメリカのほうが高いです。
米国の人口自然増よりは両社とも顧客増加率が高く、
M&Aの成果は出ていると考えてよいと思います。


■感想


アメリカンウォーターワークスが米国で業界最大手ですが、
米国の人口が3億人を超えていることから考えると、
まったく寡占化されていない分野と思います。

とはいうものの、キャッシュフローの面から考えると、
営業CFのほとんどが設備投資に回っており
M&Aや、増配に回す余力は無いように感じます。

現状の10%を大きく超える成長を期待するのは難しい分野かと思います。


いまのPER(20倍台後半)から考えると、
キャッシュフローの設備投資の感じが似ていて、
より割安で高配当な電力株のほうがブログ主の好みです。

※AWKがPER10倍台くらいに安くなれば買おうとウォッチしてから、数年。
全然安くならないので買えてないのが本音です。


2019/02/20

中国の都市ガス銘柄の株価が大幅高(2019/2/20)

2/20に中国の都市ガス銘柄の株価が軒並み大幅高になりました。

(00384)中国ガス +10.3%
(01193)華潤ガス +6.1%
(02688)新奥能源 +3.9%
(01083)タウンガス +2.1%
(00003)香港チャイナガス +1.5%

ハンセン指数 +1.0%


関係しそうなニュースを調べてみました。

・2/13報道 中国ガスは、ガス販売目標25%増の達成を確信
・2/19報道 ロシアのガスプロムは、当初予定を早めて12/1には中国へのガス輸送を開始

■2/13報道 中国ガスは、ガス販売目標25%増の達成を確信


1週間前のニュースですが、aastocksの原文
ブログ主のあってるかどうかわからない日本語訳を書いておきます。

CHINA GAS HOLD (00384.HK) delivered 20% growth in January gas sales volume, despite earlier arrival of the Lunar New Year this year, said Managing Vice-president Weiwei Zhu.

For February, the volume growth may accelerate to 25-30%. Therefore, Zhu was confident that the company will meet its gas sales volume target for the year ended 31 March 2019 (i.e. over 25%).

Further, CHINA GAS HOLD was more prudent in upstream project investment, while it will deploy a small amount of capital investments to upstream business if it manages to reinforce its downstream edges.

~~~ブログ主の翻訳 はじまり~~~

旧正月の時期が早かったにもかかわらず、
中国ガスの1月ガス販売量が20%増となった。

2月は25%~30%増に達する可能性があり、
年間ガス販売目標25%増の達成を確信した。

さらに、上流ビジネス(おそらく、ペトロチャイナのような、
ガスの調達ビジネスのこと)には慎重であったが、
下流ビジネス(おそらく、ガスの家庭等への小売)の強化ができれば
上流ビジネスへの若干の投資へつながる。

~~~ブログ主の翻訳 終わり~~~

業績順調ってことですね。

■2/19報道 ロシアのガスプロムは、当初予定を早めて12/1には中国へのガス輸送を開始


元記事はロシアタイムズのここです。

Russia’s gas giant Gazprom will begin natural gas deliveries to China via the Power of Siberia pipeline ahead of schedule, as early as December 1, 2019, Alexey Miller, Chairman of Gazprom’s Management Committee, has said.
The Power of Siberia natural gas pipeline was initially expected to start sending gas to China on December 20, 2019, and its completion is among Gazprom’s top priorities.

After talks in Beijing with officials of CNPC-with which Gazprom has a 30-year contract for the supply of an annual 1.3 trillion cu ft of natural gas via the Power of Siberia pipeline-Miller said:
“Construction of the Power of Siberia gas pipeline is going ahead of schedule, and Gazprom will start delivering gas to China well in advance, as early as December 1, 2019.”

The Power of Siberia gas pipeline will transport natural gas from the Irkutsk and Yakutia production centers to consumers in Russia’s Far East and to China.

Gazprom is dominating gas supplies to many European markets while it also vies to meet the surging Chinese natural gas demand as the country is in the middle of a massive switch from coal-fired to gas-fired heating in millions of homes.

In 2018, China’s natural gas imports-including pipeline and liquefied natural gas (LNG) imports-soared by nearly 32 percent from 2017 to a record 90.39 million tons, solidifying China’s position as the world’s biggest importer of the fuel.
China became the world’s top natural gas importer-including LNG and pipeline-in October last year, overtaking Japan which imports all its gas as LNG.

According to Platts Analytics, China-currently the world’s second-largest LNG importer behind Japan-is set to overtake Japan as the top global LNG importer by 2022 as China will continue to be the largest growth factor behind global LNG demand growth.


~~~ブログ主の翻訳 はじまり~~~

ロシアのガスプロムは当初予定(2019/12/20)を早めて、
2019/12/1には中国へのガス輸送を開始すると話した。

ガスプロムは年間1兆3000億立方フィートガス供給の
30年契約をCNPCとしている。

2018年の中国のガス輸入量(パイプライン+LNG)は、
前年比32%増の9039万トンで、10月に日本を抜き世界最大の輸入国となった。

Platts Analyticsによると、LNGの輸入量が現在世界2位の中国は、
2022年に日本を抜いて世界1位となる。


~~~ブログ主の翻訳 終わり~~~


この記事を検証してみます。

まず、中国のガス輸入計画です。

ガス消費量ガス生産量ガス輸入量備考
2017年2380億m31490億m3920億m3國家發改委
2020年3600億m3~2000億m3~1700億m3十三五計画
2030年~4800億m3~2200億m3~2800億m3十三五計画

記事と単位がばらばらなので、揃えます。
東京ガス先生のHPに単位換算式が掲載されています。

(単位換算式)
1 cf = 0.0283 m3
1トン≒天然ガス1,220 m3

(変換)
1兆3000億立方フィート×0.0283 = 367億m3
9039万トン×1220 = 1102億m3


さきほどの表にあてはめてみます。
それぽい数字になってます。

ガス消費量ガス生産量ガス輸入量備考
2017年2380億m31490億m3920億m3國家發改委
2018年?億m3?億m31102億m3ニュース
2020年3600億m3~2000億m3367億m3/~1700億m3十三五計画
2030年~4800億m3~2200億m3367億m3/~2800億m3十三五計画

国の計画通りかもしれませんが、
この結果で、恩恵がありそうな会社は、(個人的感想)


・(00384)中国ガス 恩恵ありそう



・(01193)華潤ガス 恩恵ありそう



・(02688)新奥能源 恩恵ありそう



・(01083)タウンガス&(00003)香港チャイナガス 恩恵不明


都市ガス銘柄まだまだきてますね。


2019/02/19

(01052)越秀交通基建 減配なし6年 配当6.3% 2018年期末

6年減配してない(01052)越秀交通基建について

予想PER 8倍
予想配当利回り 6.3%
時価総額 約1500億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 6月下旬
・中間配当 権利落 10月中旬→支払 11月中旬

2018年12月分の決算発表まで(2019/2/18)終わっています。

【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)

■どんな会社?


中国南部で高速道路、橋の運営を行います。
事業エリアは、以下の図の個所になります。



2017年と、2018年で運営する道路、橋の数、総距離数は変わりませんでした。

■配当履歴


2001 0.0250
2002 0.0600(+140%)
2003 0.0850(+41%)
2004 0.0975(+14%)
2005 0.1000(+2%)
2006 0.0700(-30%)
2007 0.1350(+92%)
2008 0.1600(+18%)
2009 0.1600(+0%)
2010 0.2200(+37%)
2011 0.2400(+9%)
2012 0.2000(-16%)
2013 0.2600(+30%)
2014 0.2800(+7%)
2015 0.2800(+0%)
2016 0.3300(+17%)
2017 0.3600(+9%)
2018 0.3900(+8%)

配当は、香港ドル表記になります。

配当方針はおそらく打ち出されてませんが、(見つけられなかっただけ?)
業績に連動する形に近くなっています。




■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
1858
(-)
2226
(+19%)
2519
(+13%)
2702
(+7%)
2847
(+5%)
Profit attributable to
Shareholders of the Company
最終利益
609
(-)
532
(-12%)
918
(+72%)
947
(+3%)
1054
(+11%)
Basic and diluted earnings per share
一株利益
0.36 0.31 0.54 0.56 0.63
Net cash generated
from operating activities
営業CF
1211 1439 1721 1943 未発表
Net cash used in
investing activities
投資CF
-19 -1327 289 144 未発表
Net cash used in
financing activities
財務CF
-1674 -354 -1853 -289 未発表
Payments of construction costs
under service concession
upgrade services
運営保守(投資CF)
-101 -220 -43 -88 未発表
Purchase of property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-73 -11 -11 -20 未発表
Acquisition of subsidiaries
子会社買収(投資CF)
-114 -1593 -179 -9 未発表
Dividends received from
associates, joint venture
子会社からの配当(投資CF)
324 313 251 340 未発表
Interest paid
利息支払(財務CF)
-273 -341 -356 -344 未発表
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-510 -691 -646 -752 未発表


業績の表記は人民元表記となります。

売上は前年比5%増収でした。
最終利益は前年比11%増益でした。

配当が8%増配となりました。
キャッシュ潤沢で、配当余力は十分と思えます。


■高速道路の運営状況


高速道路の運営状況です。



2017年に「xian expressway」の運営権が切れて、運営キロ数が若干減っています。


現在運営中の高速道路で最初に運営権が切れるのは、
5年後の「Northern Ring Road」とされています。

この「Northern Ring Road」は持分比率は24%と低いですが、
高速道路としての売上は全体の10%強を占めています。

ブログ主の妄想ですが、持分比率から連結決算を考えると、
おそらく「Northern Ring Road」は利益部分から当社の損益計算書に反映されており、
5年後に、売上横ばい、利益10%強?減少ということを予想しています。


その他の高速道路は10年以上運営権が残っています。


1日あたりの交通量は年々右肩あがりに増えており、
これが当社の売上成長の源泉となっています。


最後に、アウトルックとして書かれていたことをかいつまむと、
当社の方針としては、現在運営中の、「広州、香港、マカオ地域」や、「中国中央部」に
注力し、場合によってはM&Aを活用していくようなコメントがなされています。


2019/02/18

米国のリートに投資した場合の配当利回り



お勉強会です。




米国が不景気になって株価が下がったときに買い出動できるよう、備えとして
米国のリートに投資した場合の配当利回りを考えてみます。

なお、ブログ主自身は、これまで米国リートに投資した経験がなく、
にわかで勉強した知識です。

誤りの無いように注意していますが、意図せず誤りが混じる可能性がございますことを
ご了承ください。

■米国リートへの投資方法


米国リートへの投資方法は、4つありそうです。

方法購入場所代表銘柄通貨
リート(個別銘柄)米国の証券取引所SPG(サイモンプロパティ)、PLD(プロロジス)米ドル
米国リートETF米国の証券取引所RWR、IYR米ドル
日本リートETF日本の証券取引所1659、2515日本円
投資信託投信取扱い証券会社新光US-REIT、大和US-REIT日本円


上2つが、米国で取り扱っている銘柄で、情報は基本的に英語です。
下2つが、日本で取り扱っている銘柄で、情報は基本的に日本語です。


次に、各ETFや投信が組み入れているリート銘柄を調べて、
どんな違いがあるか確認してみます。


■ETF、投信の組み入れ銘柄、組み入れ比率


ETF、投信の組み入れ上位10銘柄と、組み入れ比率(%)を一覧にしてみます。
この情報は、2019/2/14時点で最新公開されているものをまとめたものです。

銘柄コード銘柄名米国リートETF日本リートETF投資信託
RWRIYR16592515新光US大和US
SPGSimon Property
Group Inc
8.39%5.16%6.39%4.80%5.10%
AMTAMERICAN TOWER
REIT CORP
7.03%7.90%
UDRUDR INC6.20%
CCICROWN CASTLE
INTERNATIONAL REIT CO
4.47%5.90%
PLDPrologis Inc6.58%4.05%5.00%3.69%4.80%5.70%
PSAPublic Storage4.61%2.84%3.48%2.70%3.40%
WELLWelltower Inc4.30%2.64%3.25%2.47%6.10%
AVBAvalonBay
Communities Inc
3.99%2.46%3.05%2.27%3.30%
EQREquity Residential3.98%2.45%2.96%2.28%2.60%
DLRDigital Realty
Trust Inc
3.47%2.13%2.64%1.90%3.50%
VTRVentas Inc3.41%2.60%1.94%
BXPBoston Properties Inc3.03%1.73%3.30%
ESSEssex Property Trust Inc2.71%5.50%
EQIXEQUINIX REIT INC3.07%3.80%4.80%5.80%
USRTISHARES CORE US REIT ETF99.96%
(※)
OREALTY INCOME REIT CORP2.32%1.70%
MAAMID-AMERICA APARTMENT
COMMUNITIES
3.00%
EXREXTRA SPACE STORAGE INC3.10%
SUISUN COMMUNITIES INC2.90%
INVHINVITATION HOMES INC2.70%
HCPHCP INC2.70%
URW
(フランス)
UNIBAIL-RODAMCO
WESTFIELD
2.14%
00823
(香港)
LINK REIT1.98%

(※)(1659)iシェアーズ 米国リート ETFは、
(USRT)ISHARES CORE US REIT ETFに100%投資するETFになっています。
この表では、(USRT)ISHARES CORE US REIT ETFが投資している銘柄まで記載しています。


この表から、大和US-REITはやや個性的な銘柄構成になっていますが、
そのほかのETFや投信はそこまで大きく違わないと思えます。


ということは、違いが出てくるのは配当金(分配金)利回りや、信託報酬でしょうか?
そこを次に確認してみます。





■ETF、投信の配当金(分配金)利回り、信託報酬


各銘柄の配当実績等の一覧です。
こちらも2019/2/14時点の情報です。

銘柄コード銘柄名配当利回り信託報酬備考
米国ETFRWRSPDR ダウ・ジョーンズ
REIT ETF
3.76%0.25%
IYRiシェアーズ
米国不動産 ETF
3.17%0.43%
日本ETF1659iシェアーズ
米国リート ETF
4.1%0.2%
2515(NEXT FUNDS)外国REIT
S&P先進国REIT
(除く日本・H無)
3.2%0.17%
投資信託新光US新光 US-REIT
オープン
2%
くらい?
1.6524%PFの収益
3.66%
大和USダイワ・US-REIT
オープン(毎月決算型)
Bコース(為替ヘッジなし)
2.5%
くらい?
1.6416%PFの収益
3.6%
個別銘柄SPGSimon Property
Group Inc
4.46%商業施設
AMTAMERICAN TOWER
REIT CORP
1.91%通信塔
UDRUDR INC2.89%住居
CCICROWN CASTLE
INTERNATIONAL REIT CO
3.79%通信塔
PLDPrologis Inc2.71%倉庫
PSAPublic Storage3.84%倉庫
WELLWelltower Inc4.49%ヘルスケア
AVBAvalonBay
Communities Inc
3.11%住居
EQREquity Residential2.95%住居
DLRDigital Realty
Trust Inc
3.55%データセンター
VTRVentas Inc4.90%ヘルスケア
BXPBoston Properties Inc2.85%オフィス
ESSEssex Property Trust Inc2.68%住居
EQIXEQUINIX REIT INC2.33%データセンター
USRTISHARES CORE US REIT ETF5.06%
OREALTY INCOME REIT CORP3.88%商業施設
MAAMID-AMERICA APARTMENT
COMMUNITIES
3.71%住居
EXREXTRA SPACE STORAGE INC3.48%倉庫
SUISUN COMMUNITIES INC2.50%住居
INVHINVITATION HOMES INC2.27%住居
HCPHCP INC 4.78%ヘルスケア

投資信託は、運用報告書の見方がとても難しく、
当期の利益から分配される部分(普通分配金)と思われる個所で利回りを算出したです。
元本の払い戻し(特別分配金)がとても多く、
株の配当性向で例えると300%、500%が当たり前という
驚愕の状態になっていました。


どの投資形態でも分配金に係る税制は、
米国現地源泉徴収と、日本源泉徴収の2種類のいつものパターンになってそうです。


普段から米国個別株の売買している方なら、ETFや投資信託でなくても
組み入れ比率の高い銘柄から、業種や利回りで好きなREITを選べば
大丈夫じゃないかと考えています。


いまは、利回りそんなに高くないですね・。


2019/02/14

PM と MO 2018年期末決算比較

先週、PM(フィリップモリス)の2018年分決算発表がありましたので、
PM(フィリップモリス) と MO(アルトリア)の2018年期末決算を比較します。

なお、アルトリアの決算については、当ブログのこちらの記事でも、
もう少しだけ細かく記載しています。

■業績


・損益計算書
フィリップモリスアルトリア
2017年2018年2019年(予想)2017年2018年2019年(予想)
Operating Revenues
売上
78098 79823 25576 25364
Net earnings attributable to
最終利益
6035 7911 10222 6963
Diluted EPS
一株利益
3.88 5.08 少なくとも
5.37
5.31 3.68
Adjusted Diluted EPS
(税調整後)一株利益
4.72 5.10 3.39 3.99 4.15~4.27


両社の売上には、たばこ税を含んでいます。
最終利益には、たばこ税は含まれていません。


フィリップモリスは、2019年~2021年のターゲットを3点かかげています。
・為替影響を除き、売上成長率を少なくとも5%
・為替影響を除き、(税調整後)一株利益成長率を少なくとも8%
ヒートタバコ(IQOS)の出荷量を2021年までで900億~1000億
2018年の出荷量は、413億でした。


フィリップモリスは、ヒートタバコを含めた2019年タバコの出荷量を、
1.5%~2%減で見込んでいます。
A total cigarette and heated tobacco unit shipment volume decline for PMI of approximately 1.5% to 2.0% versus an estimated total international industry volume decline, excluding China and the U.S., of approximately 2.5% to 3.0%; and


アルトリアは、2019年タバコの出荷量を、3.5%~5%減で見込んでいます。
Altria expects the 2019 full-year total domestic cigarette industry volume decline rate will be in a range of 3.5% to 5%.





■各経営指標


各経営指標を確認して、両社の特徴を考察します。

<売上推移>


フィリップモリスの売上推移です。
当社はタバコ税除外後の数字を公表してます。
アルトリアと比較するため、2011年の数字を100としてあらわしています。



アルトリアの売上推移です。
当社はタバコ税除外前の数字を公表してます。
同様に、2011年の数字を100としてあらわしています。



フィリップモリスの(紙)タバコ売上は減少傾向にあるのに対して、
アルトリアの(紙)タバコ売上はほぼ横ばいで推移しています。


ヒートタバコは、2016年1Qから売上計上されていますが、
2018年の増収率はやや鈍化しているように見えます。

<タバコ出荷数推移>


フィリップモリスのタバコ出荷数推移です。



アルトリアのタバコ出荷数推移です。



紙タバコ部分は、両社とも2011年から2018年にかけて約20%減少しています。
年率約2.5%減になります。

<推定単価推移>


推定単価は売上÷出荷数で当ブログ独自に算出しています。


フィリップモリスの推定単価推移です。

フィリップモリスは米国中国をのぞく世界中でタバコ販売をしています。
為替レートの影響を受けるため(売上もですが)、為替レートをあわせて掲載しています。

ドル高になるとフィリップモリスにとってマイナスとなります。
グラフが下がるとマイナスの影響と、直感的に見えるように、円ドルレートで表示しています。



アルトリアの推定単価推移です。



フィリップモリスの単価は為替レートの影響もあり、
2015年まで単価が下がっていましたが、
高単価なヒートタバコの出現により持ち直しています。

アルトリアは提供先が米国のみということで、
順調にハイペースに単価上昇が続いています。

<四半期推移>


紙タバコに限定したフィリップモリスの四半期推移です。



アルトリアも紙タバコの四半期推移です。


紙タバコは、
両社とも夏に販売が伸びて、冬は減る季節性がありそうです。

紙タバコは、
フィリップモリスは売上が減少傾向にあるのに対して、
アルトリアは売上が微増傾向にあります。

■まとめ


ここまで見てきた各経営指標を定性的に評価してみます。
商品評価項目フィリップモリスアルトリア
紙タバコ 売上 ×
出荷数 × ×
単価 ×
ヒートタバコ 売上 ×
IQOS→FDA認可待
※認可される保証はありません
JUUL→買収分寄与
出荷数
単価


フィリップモリスは紙タバコでは振るわないものの、
高単価なIQOSのおかげで立ち直りかけています。
ただし、出荷数そのものは依然として減少傾向にあります。


たいして、アルトリアは紙タバコの出荷数は減少傾向にありますが、
価格でうまく売上減を補えています。ただし、成長性はありません
IQOSが米国で認可されるか不明ですが、認可されれば、
フィリップモリスのような上積みが期待できそうです。


アルトリアホルダーのバイアスがかかっていますが、
定性的評価の×が〇になる可能性を考えると、アルトリアのほうが有望に思えてしまいます。

業績の見通しにおいても、フィリップモリスがIQOSで先行してる分、
やや良い見通しとなっているのかと感じます。



2019/02/11

中国株で毎月配当のポートフォリオ案


中国株で毎月配当のポートフォリオ案を考えてみました。

米国株はこういうのありますが、中国株ではみかけないですよね?
と思って調べてみました。




<条件>

・1か月で少なくとも3銘柄を選定。

・当ブログで調べた連続増配中減配してない銘柄から選定。
(2018年配当未確定につき、2017年までの情報が基準ですので、ご注意ください。)

・配当支払日は現地支払日ベースで選定。
(日本の証券会社に振り込まれるまでは、その後数日かかることがあります。)

・配当支払日は2018年の支払日をもとに選定。
(中国株は毎年時期が微妙に変わることがほとんどです。)




<毎月配当PF案>


銘柄コード銘柄名連続増配
年数
減配なし
年数
実績配当
利回り
予想配当
利回り
1月00384中国ガス9121.41.8
00960龍湖集団993.54.0
00179ジョンソン・エレク882.72.7
2月00158万邦投資3132.5-
00855中国水務集団392.83.2
00035遠東発展156.36.0
3月00014希慎興業8153.33.5
00778フォーチュンREIT885.25.3
00002中電控股4173.13.2
00016新鴻基地産2143.53.7
4月00808プロスペリティREIT888.45.7
00083信和置業2166.83.8
00247尖沙咀置業2143.7-
5月01038長江インフラ17173.84.0
00006電能実業111730.75.3
00373聯合集団665.3-
6月00425敏実集団13132.92.9
02313申洲国際集団13131.51.9
01193華潤ガス10101.72.2
00002中電控股4173.13.2
00158万邦投資3132.5-
7月00688中国海外発展17172.73.3
00066香港鉄路11177.52.6
00823Link REIT11112.83.1
00960龍湖集団993.54.0
01628禹洲地産667.78.9
8月01099国薬控股991.82.0
00014希慎興業8153.33.5
00179ジョンソン・エレク882.72.7
00778フォーチュンREIT885.25.3
00694北京首都国際機場773.84.5
9月01038長江インフラ17173.84.0
02313申洲国際集団13131.51.9
00384中国ガス9121.41.8
00808プロスペリティREIT888.45.7
00006電能実業111730.75.3
00373聯合集団665.3-
00002中電控股4173.13.2
10月00688中国海外発展17172.73.3
00066香港鉄路11177.52.6
01193華潤ガス10101.72.2
00855中国水務集団392.83.2
00035遠東発展156.36.0
11月00694北京首都国際機場773.84.5
00016新鴻基地産2143.53.7
01686サンイービジョン662.71.4
12月00823Link REIT11112.83.1
01628禹洲地産667.78.9
00002中電控股4173.13.2
00083信和置業2166.83.8
00247尖沙咀置業2143.7-


いかがでしょうか?

調べた感想は、6月~10月までの配当支払銘柄は多いですが、
2月~4月、11月は対象銘柄がとても少なく調査に苦労しました。
4%をこえるような高配当銘柄もちらほら見かけました。



2019/02/08

(00752)ピコ・ファーイースト 連続増配5年 配当4.7%

連続増配5年(00752)ピコ・ファーイーストについて

予想PER 13倍
予想配当利回り 4.7%
時価総額 約500億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・10月末決算締め
・期末配当 権利落 3月下旬→支払 4月中旬
・中間配当 権利落 7月中旬→支払 7月下旬

2018年10月分の決算発表まで(2019/1/28)終わっています。

中国 連続増配銘柄(5年~9年)

■どんな会社?


中国、東南アジア、中東を中心に、展覧会やイベントサービスを行います。
事業が4事業に分かれています。

・展覧会、イベントサービス


・ビジュアルアイデンティティ

・博覧会、インテリア&リテール

・会場管理


2018年に実施した主なイベントは、以下のようなものがあります。
・The 26th International Exhibition of Automobile Accessories in Beijing
(自動車アクセサリ国際展覧会)
・Procter & Gamble at the PyeongChang Olympics
(平昌五輪P&Gイベント)



■配当履歴


2000 0.035
2001 0.030(-14%)
2002 0.015(-50%)
2003 0.020(+33%)
2004 0.050(+150%)
2005 0.200(+300%)※うち特別配当0.100
2006 0.055(-73%)
2007 0.070(+27%)
2008 0.055(-21%)
2009 0.060(+9%)
2010 0.090(+50%)※うち特別配当0.015
2011 0.120(+33%)※うち特別配当0.040
2012 0.095(-21%)
2013 0.100(+5%)
2014 0.105(+5%)
2015 0.140(+33%)※うち特別配当0.030
2016 0.170(+21%)※うち特別配当0.050
2017 0.185(+9%)※うち特別配当0.050
2018 0.135(-27%)

特別配当込みで考えると、5年連続増配後、2018年に減配になりました。
普通配当のみで考えると、2008年から9年連続増配し、2018年は配当横ばいでした。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
3833
(-)
4216
(+10%)
4142
(-2%)
3978
(-4%)
4631
(+16%)
Gross profit
粗利
1139 1206 1248 1245 1416
attributable to
owners of the Company
最終利益
240
(-)
274
(+14%)
300
(+9%)
281
(-6%)
271
(-3%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
174 393 168 311 未発表
Net cash used in investing activities
投資CF
-71 -38 -47 -43 未発表
Net cash used in in financing activities
財務CF
-132 -140 -95 -212 未発表
Purchase of property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-73 -20 -61 -62 未発表
Acquisition of a subsidiary
子会社買収(投資CF)
0 0 0 -43 未発表
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-121 -128 -171 -209 未発表


2018年に大幅増収(+16%)を達成しました。
粗利は+13%増益であったものの、無形資産の減損の影響により、
最終利益は減益となっています。


キャッシュフローは未発表ですが、毎年の傾向から
設備投資があまり要らない感じになっています。
資産の内容が、イベント用のビルとその設備で9割以上を占めます。


配当性向は約60%くらいですが、
このキャッシュフローであれば、
80%(2017年の水準)まで引き上げてもよいのでは?
とコメントしているアナリストもいます。


■従業員数


売上=従業員数×単価

という構図になっているのでは?という仮説のもと
従業員数の推移を調べてみました。
(売上が従業員数に依存していると爆発的な増収にはなりにくいと思われますので)

2014年2015年2016年2017年2018年
従業員数 2400 2000以上 2000以上 2000以上 2000以上
事業エリア
(都市数)
35 38 39 40 37
事務所数 43 45 45 46 44

そこまで関係ないかもしれないですね。

■感想


・利益率が高い
・設備投資が多くいらない
・営業キャッシュフローが豊富

と、いいところばかりの印象でした。


リスクは、
シクリカル銘柄?な点と、
米中貿易戦争の影響がありそう?な点、
米国進出の成否でしょうか。

シクリカルに関して、会社の今後の見通しで、
「景気循環的な業績になりがちということを認めつつ、
顧客基盤を開拓して安定的な成長を目指す」というコメントがあります。
The solid growth the Group has experienced over the past few years pays testimony to our vision of transforming our business model ahead of our competition and in advance of any changes to the market. In both profitable times and lean times, we continuously initiate forward-looking and proactive strategies and implement client base diversification across all our business segments to make us less vulnerable to the cyclical nature of our business.

米中貿易戦争の影響に関して、
当社のイベントが貿易系イベントに寄っている印象があります。

米国進出に関して、昨年買収した影響で、米国の売上が約4倍に増えていますが、
全体売上に占める割合は、まだ約6%です。


ウォッチ銘柄の一つにしておきます。


2019/02/06

(PG)P&G の2019年2Q決算確認

(PG)P&Gの2018年2Q決算を確認します。

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年2018年2019年
1Q
2019年
2Q
2019年
(予)
Net Sales
売上
65058 66832 16690 17438 -1%~+1%
Net Earning attributable to P&G
最終利益
15326 9750 3199 3194
Net EPS diluted
一株利益
5.59 3.67 1.22 1.22 +17%~
+24%
total operating activities
営業CF
12753 14867 3567 4007
total investing activities
投資CF
-5689 -3511 -865 -3845
total financing activities
財務CF
-8568 -14375 -2656 4280
Capital expenditures
設備投資(投資CF)
-3384 -3717 -1080 -701 売上の
5%~5.5%
Acquisitions, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-16 -109 -237 -3611
Treasury stock purchases
自己株買(財務CF)
-5204 -7004 -1252 -751 -5000以上
Dividends to shareholders
配当支払(財務CF)
-7236 -7310 -1853 -1850 -7000以上

以下、会社コメントです。

2019年の売上予想は、-1%~+1%を予想します。
これは為替のマイナス影響を考慮したもので、
為替の影響なしであれば、+2%~+4%を見込んでいます。


2019年のEPS予想は、+17%~+24%を予想します。
税金の影響を除いたコアな成長率は、+3%~+8%を見込みます。

(調整後)フリーCF(=(営業CF-設備投資)/最終利益)>90%

で現金を使用します。設備投資は、売上の5%~5.5%の予定です。
※設備投資は、ほぼ減価償却の範囲内という意味とおもわれます。
(未来への投資はしないのかな?)


■事業部門別売上


<Beauty部門>

・売上 3357Mドル
・売上比率 19%
・売上成長率 +4%


















<Grooming部門>

・売上 1617Mドル
・売上比率 9%
・売上成長率 -9%










<Health Care部門>

・売上 2220Mドル
・売上比率 12%
・売上成長率 +0%

















<Fabric Home Care部門>

・売上 5557Mドル
・売上比率 31%
・売上成長率 +2%

















<Baby Feminine Family Care部門>

・売上 4558Mドル
・売上比率 26%
・売上成長率 -1%


























■株主還元


配当総額で7000Mドル以上、自己株買は5000Mドル以上の予定です。
ただし、最近は、

営業CF - 設備投資 < 配当 +自己株買

という図式になっており、
株主還元する元手を本業以外に調達する必要がありました。


今回の決算で売上の見通し(特に価格の上昇)がよく、
当社の流れが変わったかも?と、
投資家に好感されて株価が上昇しているようです。